気分は優れないまま次の日を迎えた

「桜木ー」

「あ、茶芽さん」

「ほいよ、新しい資料」

「ん、そこに置いといてください」

横のデスクを指してパソコンに向き直る

「お前さ、何かあった訳?」

「な、にがですか?」

「まぁ良いけど…」

煙草を加える茶芽さんを横目で見る

「……あんま心配かけんなよ」

ぐしゃりと頭を掴まれてぐりぐりと撫で回される

「うわっ!?」

慌てて頭を抑え振り返ると茶芽さんはもう部屋から出て行った

「……はは…」

小さく漏れる笑いを堪えると自然と顔がにやける

「先輩、顔にやけてますよ」

「何でも無いよ」