君色。-kimi*iro-




「桜っ!!紹介したい人が居るんだっ!!」

高2になって久しぶりに茶芽さんの家に行った時



-その女性は現れた-



「……捺穂です」

「…ども。茶芽さんの…えっと…」


息子でも無ければ友人でも無い。言いよどんでいると茶芽さんが肩を叩いた


「大事な…息子みたいな子だよ」

「みたい…?」

「預かってたんだ。一時期」


しかも、無断でな。と俺は内心悪態を付いた


「……そう。桜くんだよね?」

「えっ?あぁ…はい」