君色。-kimi*iro-


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-5年前-

ある一角の路地裏で俺はおっさんと出会った

「坊主、此処で何やってんだ」

「帰る家がねぇから此処にいる」

「……来い」

「っ!?………おいっ!?なんだよっ!?離せってっ!?」

グイグイと俺の腕を掴んで歩くこのおっさんこそが茶芽さん
こん時は普通のサラリーマンだった


突然連れてこられたのは小さなアパート

「ほれっ。風呂入れ」

「はぁ!?」

「汚ねんだよ。おまえ」

タオルと未使用の下着、少し大きなTシャツ

何なんだ、このおっさん

コレが最初の印象