車を発進させ…悠紀の頭を軽く撫でた 「……うん。………嬉しい」 ギュッと小さな身体を抱きしめて悠紀は膝に頭をうずめた 「ほら…家、着くよ?」 「うん。………桜、あたし桜のそうゆうとこ好きっ!!」 うっすら赤い目元は涙を零したのだろう 雑誌で見せるような笑顔ではなく純粋な笑顔を浮かばせ笑いかけてくる 「ありがと…ほら、家入って?」 うんっ!!と笑う姿に目を細めながら仕事に向かった