「……ねてんのか?」

体育座りでドアにもたれかかる人影




「あの……起きて下さい」


ポンポンと肩を叩くと反応が返ってくる

「……んん?」

「……あのー…」




少しずつずれる頭
覗くうなじ





「………ゆ、き」

確かにその人は待ち焦がれた人物悠紀だった




「………なんで…」

いんの?その言葉は紡げなかった