「お前の体に聞くまでだ。」


その言葉を最後に、噛みつくようなキスをされた。

ここは主従の世界。

マスターに仕え、言う通りに従うのが私達、道化師だ。良く言えばメイド。



悪く言えば、奴隷。


すべてはマスターのために居る操り人形。
愛すのはマスター、ただ一人。

他人に愛されてはいけない。

愛してはいけない。


それだけの玩具。オモチャに過ぎない。

……悲しい世界。


果たして、そう言えるだろうか?



快楽を求め、愛を求る。

そして、最後には朽ち果てる。


この世界はそんな人間達が繰り広げる小さな物語ーー。