「そうですね、見てみましょう」

「ホントっすか!?早くお願いしますね」



占いを急かす人も、なかなかいないだろう。



「では」



そう言って私は、彼の未来を覗く。



流れ込んで来る映像。

流れる時間。



しかし……しばらくしても彼女らしき人は姿を現さない。



──どういうことだろう?



心配になり、時を速く進めた。

そのまま半年ほど時が進んでしまったので、一度未来を切り離す。



これが現状で出た、未来の『答え』。



「あなたの未来に、彼女はいません」



そう一言告げた。