それがあり、行動に移した。
トーマとも話し、気持ちが通じ合い──眠った。
俺と引き換えに。
会うだけじゃ、本当の満足は得られないのか。
「話だ」
「え?」
「きっと会話がキーになる」
例えば俺がトーマの過去を見ても、依鶴の幸福全ては伝わらないように、会いたい人と写真だけで会っても満たされないように。
『今』の会話が必要だ。
そしてそれは単なる会話じゃ、きっと心には響かない。
「今日、最後の会話をしよう。伝えたい事、本当の思い、全て話そう」
全力でぶつかり合って、心に響かせる。
きっとそれこそが『答え』だ。
「……最後なんて嫌だけれど、仕方ないわよね」
三人とも、頷いてくれた。



