正直、泣くか、その毒舌テクで罵声を浴びせられるか、殴り返してくるか、それともチョコが動くか……なんて考えていた。
正直『シビれた』なんて返事は予想もしていなくて、逆に俺が焦った。
態度からして、いいとこのお嬢様なんじゃないだろうか、なんてひそかに考えていたから、金的なところで反撃してくるかとも考えていたが、ポツリ、一言だけ。
そして、一体何が『シビれた』のだろう?
頬か?
「威鶴くん」
「……な、んだ……?」
「キた」
何が!?
正直、困惑しかない。
何が言いたい?
何がシビれて何がキた?
混乱する中、ソラが続ける。



