「……」
「……」
お互いに無言。
話すべきことは話したから、何を話していいのかわからない。
こういう時に、人と関わってこなかった昔の自分が少し憎い。
……と言っても、目も合わせてもらえなかったのは『依鶴』の方だけど……。
こういうのが『コミュニケーション』てものなのかな?
目とか耳とか、こんな能力はいらないから、コミュニケーション能力が欲しかった。
トーマの方が気になって、視線だけをトーマに向けてみる。
――と。
視線が、交わってしまった……。
数秒、思考停止。
……え?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…