――夜、トーマが迎えに来て、トーマと一緒に帰宅。

すると、トーマが夕飯の準備をしている間にメールが来た。



「トーマ」

「なんだー?」

「メール、レインから」



確認すると、私の方には来ていない。

机の上に置いてあるトーマのケータイに、『受信 レイン』と書いてある。



「たぶん叶香さんのことじゃない?」

「威鶴には来てねーのか?」

「来てない」



依頼して二週間と少し、雷知が何かを掴んでくれたのかもしれない。



「メール開いてくれ」

「いいの?」

「音読」

「わかった」