『こんな所で、なにしてるんだ?』

『……』



『未来、変えたくないか?』



『未来を変えたければ、この手を掴め』





躊躇いつつも、しっかりと


──その手を握りしめた。





それが威鶴との出会い。

新しい人生の始まり。



あれ以来、女遊びはすっぱりやめ、無駄な喧嘩もしなくなった。

冷静になったら、ヒドイことをしたと、罪悪感もわき出て来た。

家の家具を半分くらい破壊したんじゃないだろうか?

相当な被害にしてきたし、修理代とかもろもろ、金かかるだろうな……。