……こういう場合は、どうすればいいのだろうか……。
困り、ふと子供から視線をそらすと、別の視線と交わった。
そのまま数秒、理解を求めて思考がさまよう。
……だって、ねぇ、なぜ?
「よー、依鶴さん」
「……。……透眞、さん?」
なぜ、この場所に──トーマがいるんだろう?
目を疑った。
なぜ……と考えた所で、以前姉の遥香さんをここで占った事を思い出す。
……教えたのだろうか?
そうに違いないか。
少しの緊張と、少し焦り。
そしてなぜだか、羞恥までもが襲ってくる。
『また、な』
あの風邪の日に言われた別れの言葉を思い出した。



