あの雷知の膝枕してる子はマサルがなだめたのか!

確かに、カウンセラーと言うなら安心させることも得意なんだろう。



「あの彼女さんも最初は震えてたんすけど、彼の名前を出して安心させたり、俺も最初掴みかかったんすけど、トーマさんの名前出されて心配してるって聞かされたら、殴る気も失せました」



おぉ……まるで精神安定剤。

マサルの意外な一面を知ってしまった。



「あの人のおかげで、おとなしく戻って来れたんす。感謝してます」



そう言ってトモはニッと笑った。





ふと、ノック音と共に扉が開き、レインが姿を見せる。



「お疲れ様。では、詳しく話を聞くとするわ」



言いながら奥のソファーに向かう。



「さぁ、報告会議を始めましょう」