フワフワ? サラサラ? いや、やっぱりフワフワか。 なんともボリューミーな、それでいて今にも飛んで行ってしまいそうなほど軽そうな羽が… 妻の背中で揺れている。 この羽って… 絵画とか絵本とかでよく見る… あの… …だよな。 俺が口を開きかけたとき、それより一瞬先に妻が言った。 「私、天国で天使になったの」