相沢は意味ありげな視線を俺に送ったあと、コロリと表情を変えて、
「佐伯さんみたいなキラキラした人なら、きっと明日香ちゃんも喜ぶよ」
と言った。
佐伯さんが、どこをどう受け取ったのか、
「やだぁ、そんなんじゃないですよ~」
と顔を赤らめる。
「そんなんって何だよ。俺べつに、佐伯さんが三国のカノジョだったら、とか言ってないからな」
相沢のあからさまなセリフに、佐伯さんは耳まで真っ赤にして、
「もう~からかわないでください!すいません、三国さん…」
と肩をすぼめた。
俺は笑いながら、そんな佐伯さんを、かわいいと思った。



