街灯の数が、次第に増えていく。 人工の明かりに照らされた町並はいつのまにか、随分と都市らしくなっていた。 広い大通り。 密集する建築物。 輝くネオン。 瑞緒は、その合間から伸びる細い路地へと入って行く。