人影は、取引相手ではなかった。
日本人のわりには長身の、だがひどく幼い顔立ちをした少女が、しれっとした表情で何かに銃を突き付けている。
何を撃つつもりなのだろう、とレイノルドは銃口の先を目で追い、仰天した。
少女の銃は、同じく銃を構えている、先程銃を取引した相手へ向けられていたのだ。
「銃の所持は禁止。
今すぐ武器を手放しなさい」
少女が何事かを、日本語で言い放った。
レイノルドは慌てて、脳内言語設定を英語から日本語へ変更する。
どちらがいつ撃ってもおかしくない状況に、レイノルドは思わず叫んだ。
「おい、やめろ!
何をしている!」
子供を撃つのも、子供が撃つのも気分が悪い。
そう思ったから、叫んだのだが。
レイノルドの声に驚いた取引相手は、一目散に少女へ背を向けて逃げ出し、
少女は、顔色1つ変えずに引き金を引いた。
「……やめろ!!」
日本人のわりには長身の、だがひどく幼い顔立ちをした少女が、しれっとした表情で何かに銃を突き付けている。
何を撃つつもりなのだろう、とレイノルドは銃口の先を目で追い、仰天した。
少女の銃は、同じく銃を構えている、先程銃を取引した相手へ向けられていたのだ。
「銃の所持は禁止。
今すぐ武器を手放しなさい」
少女が何事かを、日本語で言い放った。
レイノルドは慌てて、脳内言語設定を英語から日本語へ変更する。
どちらがいつ撃ってもおかしくない状況に、レイノルドは思わず叫んだ。
「おい、やめろ!
何をしている!」
子供を撃つのも、子供が撃つのも気分が悪い。
そう思ったから、叫んだのだが。
レイノルドの声に驚いた取引相手は、一目散に少女へ背を向けて逃げ出し、
少女は、顔色1つ変えずに引き金を引いた。
「……やめろ!!」



