「淳ぺー?」 「おう! お前とは6年来の腐れ縁、橋本 淳サマのお通りじゃ」 何ソレ? 自分で『様』付け? 「おばさん、すんません。 ちょっとコイツ借りてもエエですか?」 お母さんの同意を取り付け、人込みから離れたベンチへ私を引っ張って行く淳ペ ー。 ねぇ、どうして? 私がロンドンに行くって、誰に聞いたの? 「なぁ、実咲。 ちゃんと話、しよ? お前にとって俺は何なん? お前の俺への気持ちは友情? それとも・・・特別な何か、なん?」