蝶龍Ⅰ






私がそう言うと、頭にきたのか男は顔を真っ赤にして、もう一方の手で殴ろうと手を振りあげた。



パシッ



怜「何やってる?」



ドスのきいた低い声で男の手を掴んでいるのは、



梨「怜斗…」



怜「てめぇら、覚悟はできてんだろうな?」




怜斗の言葉にビクッと肩を揺らす男達。



「ち、ち違うんだ、これは頼まれてやったんだよ。だから今日は見逃してくれ」



必死に頼む男。



なんか、可哀想かも…