「ラグ…ー?!」

どうしてラグがここに?


「セイー?誰だったー?」

奏花がひょっこり顔を出す。


「その人は誰?」

不安気な瞳が揺れる。


「大丈夫、僕の友達だから。少しだけ部屋で待っててくれる?すぐに戻るから」

頭を優しく撫でてあげると奏花は安心したように、

「うんっ」

そう言って微笑んだ。