「こんな所に居たら風邪引いちゃう」

そう言って少女はにっこり微笑んだ。

「私の家で良ければ来ていいよ、あ!私の名前は奏花」

奏花と名乗る少女は僕に手を差し伸べてきた。

「…僕は、セイ。」

「セイ…、いい名前だね」

こんなに純粋で綺麗な心をもった人間に会ったのは初めてだった。