堕天使の恋

堕天使となっても特別な力はまだ残っていた。

匂いでわかる。


「…見つけた」


前方でケラケラと笑いながら歩いている二人の男。


「さっきは面白かったな」
「あぁ、泣き顔なんか最高だったぜ」

ふざけるな…。

風が吹いた。

バサッー…。

「ん?何だこいつはっ!」