冬の花



舞い上がってた自分が

少し心を許したことが


恥ずかしいよ



馬鹿みたい


タオルをぎゅっと握った



外からは少しずつ雨の音が

強く聞こえてくる




まるで私の心みたい





梅雨と共に私の心にも

美咲の心にも嵐がやってきた






タオルを渡して顔を赤くした

桜木くんを見て





私の心の

ある思いを閉じ込めた





「ありがとう、優。」




微笑んだ桜木くんと美咲は誰が見たって

そう見えてしまうだろう



桜木くんと美咲が恋人同士みたいだって