心でそう思いながら
すぐに美咲の後ろに隠れると
心の声が聞こえたのか
皆、違う方向を向いて
おしゃべりを始めた
よ、よかった・・
担当する一年生全員が
私を見たから怖かった
それから一時間後
音楽室に来た私達は・・
私は何故かピアノを弾くことに
なってしまい
渋々ピアノの前に行く
こんな事、美咲の願いじゃなきゃ
絶対やりたくないけど
どうしたってあの子には
逆らえないから仕方ないか
「はぁー。」
ため息かつ深呼吸をして
ゆっくり弾き始める
「うぁ、やっぱ冬花最高!」
なんて美咲が言うものだから
ついつい嬉しくなって何曲か弾いていく



