冬の花




これは何かの拷問ですか!?



しかも眠さで目がとろんとしてる



俺はなるべく雪野さんを見ないようにするため

顔を隠して俯く





だけどちょっと気になって見ると


かまってもらえないのが不満なのか

頬をぷぅっとふくらませて



俺をじっと見ている




ドキンッ




それでも視線を合わせないで

数分後にまた見ると





同じようにふくらませていたけど


今度はすごい涙を溜めて見ている




「さくらぎくん・・・・。」





そう言って雪野さんは俺に寄りかかり




とても嬉しそうに寝ていった







俺、死ぬ