「うふふ、ヤッパリ?」 「こう言う感じで、外観も内装も、 ほかとは違う異空間的にしたいんですね。 大きさも、こんな感じでこじんまりしてて、 郊外に。 郊外の小さな美術館って雰囲気で!」 山根が興奮したように、 まくし立てる。 そうか、それは思いつきもしなかった。 確かに、そんな店舗ができたら素敵だけど、 話題にはなるかもしれないけど、 そこまで足を運んでくれるだろうか。 野乃は、二人とは違う温度で店舗を見渡していた。