チラリと時計を見てハッとする、

もう1時を回っていた、

午後は社に戻り、企画会議だった。


「あの列、、置いていくしかないかな。」


「仲間さん、私会議なんで会社に戻ります。

 彼、置いてきますので、聞かれたら伝えてください。」


「ハハ、なんか気の毒ですね。」


「しょうがないですよね、

 人寄せパンダに徹してもらいましょう。」


野乃の中に黒い感情が揺らめいた。

ヤキモチ?

誰に?遥火の人気に?

遥火に近づいて来る人たちに?


念の為に遥火にメ-ルを打ちながら、

疑問が頭の中をぐるぐるしていた。