ドボドボとアイスが小指から出るのを想像すると目眩がした。



僕は、キイチの顔を手で挟み瞳を見ながら言った。



「キイチ、おいちゃんと約束してくれ。
この事は、ママにもパパにもジイジにもバアバにも誰にも秘密だよ。」



「分かった。じゃミカちゃんにも?」



ミカちゃんは、キイチの仲良しの幼稚園児だった。



「当たり前だろう。男の約束だよ。

頼むよ。」



「分かった。それじゃもう百回吸わせて。」



本当に分かったのか分からないがとにかく、なるべく秘密にするべきだと僕は、思いキイチに小指を差し出した。



キイチは、百回どころか三百回は、軽く越えるくらい吸った。



夏の日差しが僕の顔をジリジリ照らした。