キイチは、こういう体験がない為に楽しんで公園の水を飲みながら分かったからブランコ百回ねと言った。



ブランコ百回の刑だ!キイチは、自分で本当は、漕げるくせに僕と一緒の時には、全く自分で漕がずに僕に背中を押して貰いながらブランコをするのが大好きなのだ。



このブランコ曲者でキイチは、もっと高くもっともっとと言う為に背中を何度も押してあげないといけない。



背中を押すのもやはり、コツがあり上手く押してやらないとバランスを崩して落ちてしまう為に慎重かつ大胆に押してやらないといけない。


僕にとっては、これは、初めて付き合い始めた女の子とベッドに入る事よりもこのブランコ漕ぎの方が技術必要だった。


百回と言ってもキイチの事だからもう百回と言うに決まってるのだ。



だが僕は、弱みを握られ為にキイチの言うとおりにした。



ママ大佐は、僕にとっても怖い存在になっていたからだ。



結婚して子供を産んだ頃から八歳年下の妹は、妹では、無く母親になり、力をどんどん増して今では大佐にまで昇進してしまった。



恐るべし母親パワーである。



今では何かあればアゴで使われるお兄ちゃんになってしまっていた。



子供の頃は、お兄ちゃんと結婚するなどとほざいてたのが旦那は、お兄ちゃんに似ても似つかぬ男だった。



女は、怖いなあってお兄ちゃん二等兵は、思った。