「おじさんところで開店におじいちゃんやおばあちゃんや僕の両親とか他の親戚呼ばないって訳には行かないでしょう?」



「分かってるよ。いっぺんには、呼ばないけど先ずはおじいちゃんおばあちゃんだな。おじさんの両親だからな。

それからお前の両親だな。一番怖いのがお前の母親だけどな。」



おじさんは、指を吸いながら少しだけ困った顔になった。



おじさんは、僕の母親を陰では将軍と呼んでいた。



昔は、大佐だったはずがいつの間にか将軍までになっていた。



おじさんは、僕の母親の前や僕の前ではいつまでも二等兵のままだった。



そういえばナツミちゃん共同経営者に入れたらK&R&Nかなどと僕は、思いながら子供の頃から母親にあなたは、おじさんに似てるって言われた事を思い出して笑いが出そうになった。



「キイチお前の指からアイスクリームが出たらチェーン展開出来るしお前の好きな当たり付きのアイスも出来るのにな。」



おじさんの言葉に思わずうんって言いそうになったが僕は、笑いながら言い返した。



「おじさん久しぶりにブランコしょうよ。」



「馬鹿野郎キイチ今のお前を押すのヤダよ。」



おじさんも笑いながら返してきたが、その目は五歳の頃の僕の顔を見ていた目と変わらない気がした。



まだまだ暑くなりそうな夏の日差しがおじさんと僕を照らしていた。



あの十年前の夏休みのように。













おわり