「なんか…意外」

あたしはボソッと呟いた独り言が、美海に聞こえてたみたいで。
頭を叩かれた。

「葵は陽の応援して!」

「…はぁ~い」


『アイツすげーぞ』
『あ、アイツじゃん?陽ってヤツ!』

後ろの人たちの会話が、耳に入る。
さすが、陽だ。
昔からサッカーで遊んでいただけでも、すごくうまい。

茜となんか、比べ物にならないくらいだ。

“陽の彼女”として見てると、すごく嬉しく感じる。

陽がボールを蹴って…シュート!
綺麗にゴールは決まった。