あたしは息を飲んだ。 「…俺…病気持ってるんだ」 「…えっ…」 「いつ死んでも可笑しくないんだってさ」 陽は、はぁ…とため息をつき、砂浜に腰をおろした。 「どうせ死ぬんなら、最後に葵に会っておきたくて。それで俺は帰ってきた」 「彼女と別れるためっていうのは本当の話?もしかして、嘘ついた…?」 「…嘘じゃ、ないけど…」 あたしが聞いたことなんて…本当はどうでもよかったんだ。 違うことを聞こうとしてた。 でも怖かった…。 陽の病気を知るのが、怖かった。