あの日から少し日にちは経って…学校が始まった。
懐かしい校舎に、少し老けた教師たち、若い新しい教師たち…様々だった。

「茜、久しぶり!」

「おぅ、久しぶりだな!」

茜は少しの間、旅行に行ってたから、あの日から全然会ってなかった。

「俺、途中であの場から逃げたんだけど…」

「あれ!?そうだっけ?覚えてないや」

茜があの場にいたなんて、あたしの脳内に記憶は無かった。
結局、最後はいなかったんだから、もしいたとしても、きっと覚えてはないだろう。