不思議電波塔




「話は理解したけど…。俺はどうすればいいの?こんな常軌を逸した行動に出る人間の行方を追えるような方法ってあるの?」

「あります」

 シェネアムーンは力強く断言した。

「あなたの書いた物語なら、真実はあなただけが知っているはず。2次元の言葉に住んでいる者たちが、もしあなただったなら?」

「──。俺を呼ぶと思う」

 シェネアムーンは笑った。

「これで、あなたの書く物語があなたの物語であるための希望がひとつ生まれました」

 シェネアムーンはそう言い残し立ち去ろうとした。

 まだ聞いておきたいことがある様子の由貴に、シェネアムーンは「書き手であるあなたには、自ずとどう動けばいいのか、『その時』がわかるはずです」との助言をして行ってしまった。



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