天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

…意味分かんない。


なんなんだ、この人は。


「…村地、さん?」


「虎太郎でいい」


「んじゃ、虎太郎。あんた、俺が鬼って…知ってんの?」


絶対知らないだろうな、と思いつつも聞く。


「え、そうなの?まあ、そんなのどうでもいいけど~」


…ほんとにどうでもよさそうだな、おい。


「鬼だろうが人間だろうが、同じだろ?そんなにこだわる必要ないと思うけどなぁ」


…みんなも、そう言ってくれた。


この人も…?


この人も、信じて大丈夫だろうか。


そう思ったとき、音がした。


「なんで開いてるんだ!?」


「まさか、主に見つかったのか!?」


…あいつらが、きた。


「逃げろ。ここにいてはいけない」


「なんで?」


「見たくないものを見ることになる」


不思議そうな顔をする虎太郎を、あたしは無理やり奥へとやる。


それと同時に…あいつらが入ってきた。


「…お前、逃げ出そうとしたんじゃねぇよな?」


「するわけねぇだろ。なんで、俺が」


あたしがここにいれば、みんなを守れるのに。