天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~

さすがは鬼の副長と呼ばれるだけ、ある。


「翼鬼…。おいで」


「…そーし、く…」


呂律が回ってないから、総司、とはっきり言えてない。


「…ん…。そーしくんは、やさし…の…」


翼鬼は俺にすり寄ってきた。


可愛すぎるよ、翼鬼。


俺がどんな思いで今いるか、分かってる?


今すぐにでもここを出て…二人でいたい。


翼鬼のこんな可愛いとこ、誰にも見せたくない…。


「ひしかたさ…。あたし…がんばった、よ?…だから…」


翼鬼は瞳を潤わせながら、土方さんに言う。


「…わーってるよ。…お前はよくやった。後は俺たちに任せろ」


「……やった…。ほめられたぁ」


ふわりと微笑んだ翼鬼に、部屋にいた誰もが顔を赤くした。


…もちろん、俺も…。


「…もう、我慢なんてしないでね」


「……てんきも、ね?」


「…分かってるよ」


そう言って二人は微笑みあった。


やっぱり…姉弟仲いいって…いいな。


「…もう、部屋戻っていいですか?翼鬼、眠そうですし」


そっと翼鬼を見ると、けっこううとうとしていた。


…土方さんに飲まされたお酒のせいだろう。


「ああ。後は俺たちでやっておく」


土方さんが許可してくれたら、俺は翼鬼を横抱きにして、部屋に戻った。