転校生。 俺はへぇと曖昧な返事をし、自分の席についた。 チャイムが鳴り、先生が入って来た。 「皆さんおはようございます。今日はこのクラスに転校生が来ます。皆仲良くするんだぞ?」 ガラッと入って来たその転校生は俺の目をくぎ付けにした。 白い肌にスラッとした背丈。 黒い髪によく似合う青緑色の綺麗な瞳をもつ男の子。 あれは間違いなく――――――― 「初めまして。森泉 蒼愧と申します」 その転校生は俺を見てにこっと微笑んだ。 End