「それで俺が…」 「ちょっと待っておくれ。その先は言わなくても分かる。星也、お前は最後の呪文を唱えてしまったんだね?」 おばあちゃんの真剣なその眼差しを俺は直視できなかった。 「うん…」 「そうか、ならやる事はひとつ。鬼達を封印するんだ」 「え?でも、そんな事したら蒼愧は…」 「いいかい?よくお聞き。この町では古くから伝わるお話があってね?万が一、鬼が外に出るような事があれば、必ずそのだした者が封印しなくてはいけないんだ」 出した者、それはこの俺だ。