光が弱まり、蒼愧達の姿が見えた。 「ありがとうな!俺達、これでやっと…」 蒼愧はニヤリと笑い、鬼達と何処かへ行ってしまった。 「蒼愧…?」 蒼愧の後ろ姿は本物の鬼の姿だった。 俺は怖くなり、一目散に山をかけ降りた。 走って走って、転んだ。 でも俺は早くこの事をおばあちゃんに伝えなきゃいけない。 そう直感的に思ったんだ。 早く、早く伝えなきゃ。 何かが起こる前に何とかしなきゃ。