出口が見えた。 俺はそのまま走って出た。 「さぁ!早く呪文を!」 蒼愧は少し興奮気味だった。 「封印、解!!!」 次の瞬間、眩い光が蒼愧達を包んだ。 「うっ!」 目も開けられないほどの眩しいその光は赤色に変わっていった。 いったい何が起こったのだろう。 俺はもしかしたらとんでもない事をしてしまったのかもしれない。 俺は途端にそう思った。