時計を見ると、もう少しで18時になりそうだった。 俺は胸のワクワク感を抑えながら蒼愧が来るまで待っていた。 もう少しだ。 もう少しで祭りに行ける。 その時、ガサガサと音がした。 俺は音のした方を見ると、蒼愧の角が見えた。 「蒼愧?」 俺が声をかけるとひょこっと蒼愧が覗いた。 「星也!こっち!」 俺は蒼愧の後を追いかけた。