俺は一瞬、自分の身体に電気が流れるのが分かった。 目の前にいたのは兄さんではなく………。 頭に変な角が生えた俺と同い年くらいの少年が立っていた。 「やっと起きたか…」 誰……?なんで頭に変な角が?なんで裸足なんだ?なんで俺に話しかけてるんだ? 俺はパニックになった。 しばらくすると、少年はため息をついてこう言った。 「俺の事、助けてくれない?」 意味が分からない。