「昨日何してたの」

「DVD見てたよ、今日返却の……ハッ」


ごそごそとカバンをあさる。う、嘘嘘嘘!見たDVD…ま、さか。


「どうしたの梨々」

「げ、玄関に返すDVD忘れてきた…」

「うわっドンマイ」


うわあああたしバカ!レンタルショップは高校の近くで帰りに行く予定だったのに!


「……ま、仕方ない」

「割り切んの早っ。まぁそこが梨々の良さか…バス来たよ」


過ぎたことは仕方ない。バス代がかかるだけだけど問題ない!そう思いながらバスに乗り込む。


繭ちゃんの隣にカバンを置いて座ると、目がトロンとしてきた。眠い……


「寝なよ、梨々」


起こしたげるからという繭ちゃんの言葉に甘えてあたしはゆっくり眠りに落ちていった―…。