「よろしくな」

「よよ、よろしくね!」


どもってしまった。挙動不審だよあたし。

それからは先生がテキストやら時間やらを説明していったけどあたしはといえば…

(チラッ)

(チラチラッ)


視線がとなりを向いて仕方ない!意識しないように、しないようにと神経を研ぎ澄ますがまるでダメ。


(チラ……バチッ)


「……ッ!」


目え合ったよ…反らしちゃったけれども。耀くんは怪訝な顔をしている。ああっ、ごめんなさい。


夢でのことがあるからか、なかなかに意識してしまう自分。わかっちゃいるんだけど…。


「それじゃあ絶対サボるなよ。解散」


結局ほとんど聞いてなかったなー…ま、いいや。


「耀ー!オレ隣水島なんだけど、ぜってえサボるわ水島」

「隣いねえならいいじゃん。俺なんか俺を挟んでカップル座ってんだぜ?視線イタイしよ」

「耀となりは」