「それと、その刀の血拭いとけ」






「ええーー、こんなもの触りたくないんですけど。師匠がかわりに拭いてくださいよ~」






「さっさと拭け!」






「…へい」






叩かれた頭をなでてから刀の血を拭い取る。






「師匠、私、血でベトベトなんですけどはたから見たら発狂した子に見えませんかね?」






「知るか」






というかこの服装で安倍晴明に会いに行くのか…?






さすがにそれはまずいだろう。






しかたないか。






「よいしょっと!」






そういって血まみれの服を脱ぎ捨てる。