そんなある日。 昼休みにもえかとお弁当を食べていると、教室の後ろで女の子の歓声があがった。 「きゃ~!三好くんだ!かっこいい!!」 「このクラス来るの久しぶりだよね!どうしたの?」 そう言った女の子たちに笑顔を向けた健ちゃんは、 「ごめんね。ちょっと雪奈に用があるんだ。」 と言って、あたしの方へ歩いてきた。 そしてあたしの手を掴むと、そのまま強引にあたしを教室から連れ出した。