「………」


恵里佳は続ける。




「なんか奏さ…あの障害者の子と知り合ってからおかしいよ。なんであの子とは遊んだりしてんのに、私たちとは遊んでくれないの?ってゆうか、あの子とは遊びで付き合ってるだけ?だったら私とも…」



ガンっ

カランカラン…



「………っ!」

「きゃ」


もう我慢できなかった俺は…

気がつくと、自分の飲みかけの缶コーヒーを思いっきり蹴り飛ばしていた…



カランカラカ‥ラ…


蹴り飛ばした缶は…遙か向こうに飛んでいく…


そして…俺は恵里佳を、思いっきり睨んだ。

恵里佳は完全に俺にびびっている…美穂も同じだ。




「か、奏っ」


そんな俺を見て、修也が止めに入る。



「確かに今のは恵里佳が悪いけど…暴力はやめろよ」

「んなこと、わかってるよ」


こいつ(恵里佳)…かなりむかつくけど…

一応女だし……殴ったりとかは、いくらなんでもしない。ただ…




「前から言おうと思ってたけど・・お前‥一体なんなんだよ」


俺は低いトーンで話し始める。





「何回か告ってきてそのたんび断ってんのに、たまに俺の彼女気取りで行動しやがって…正直うぜーんだよ」

「―――!」