「奏がそんなあっさり認めるってことは……“本気(マジ)”ってことだよなっ!?」

「…………(汗)」


そうゆうふうに言われると、なんか恥ずかしいんだけど…



「うまくいくといいなっ★付き合ったら報告しろよ?俺いつでも…」

「うるせえな!目キラキラすんなよっ」


修也は男のくせに“恋バナ”好きだからな(汗)






「ねぇ奏…」



すると…俺の前に恵里佳と美穂が立っていた。


「何?」


俺は手話の本に目をやり、素っ気なく返事をする。




「それ…手話の本だよね?」


恵里佳が小さい声で言う。



「…そーだけど」


だから何?



「奏はさ……この前居酒屋に来た、あの子のこと好きなの?」

「………」


なんでそんなこと、お前に言わなきゃいけないわけ?




「あの子・・障害者だよね?耳聞こえないんだしょ?」

「………」



恵里佳の“障害者”の言い方がむかつく…

完全に差別した口調…


俺はイライラしながら、手話の本を眺める…



「奏さ…なんか最近変わったよね・・前はもっと軽い感じで、毎日遊んでたじゃん。なのに最近はバイトとフットサルしかやってなくない?」


………。