君の声がききたい

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【TO】

さっきくだらないことで
謝ってきた罰として、
ここは俺が出します

ーENDー
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「………!」


そのメールを見るなり、沙和の動きがピタリと止まる。

俺はそのすきにレジで金を払い、沙和と一緒に店を出た。




「……(ブスッ)」

「………(汗)」


店を出たところに喫煙所があったので、一服することになった俺たち。

沙和は俺の横で、ブスッと口をとがらせながらタバコを吸っている…



「なぁ…(汗)」


俺は沙和の肩を軽く揺らし、沙和に話しかける。

沙和はむくれながら、口から白い煙を出し、俺をじーっと睨みつけた。




「怒ってんスか…(汗)?」

「………(コクリ)」

「どうしたら機嫌直る?」


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【TO】

今のランチ代のお金を
払わせてっ(`◇´)Ψ

ーENDー

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「無理」

「〜〜〜!」

「じゃあ、俺のお願い聞いてくれる?」

「……?」

「お・願・い…聞いて」

「……!」


俺はそう言って、沙和の手をそっと握った…

沙和はびっくりしながら、俺の顔を見つめる。




「じゃあ行こ…」

「……っ」

「なに?」